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ゼレンスキー大統領「NATO加盟なら辞任の用意ある」侵攻3年…キーウから中継

2025年2月24日 18:27
ゼレンスキー大統領「NATO加盟なら辞任の用意ある」侵攻3年…キーウから中継

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから24日で3年です。ウクライナは今後、どうしていくのでしょうか。首都キーウから中継です。

あちらに見えるのが独立広場ですが、23日と変わって近づくことができなくなっています。

このあとキーウでは各国の首脳らが参加する緊急のサミットが開かれるため、厳戒態勢がしかれていて、駅も道路も封鎖され非常にピリピリした雰囲気となっています。

ゼレンスキー大統領は、23日の会見で、「平和の実現のためなら辞任する用意がある」などと発言しました。

トランプ大統領から先日、大統領選を実施せずに職務を続けている「選挙なき独裁者」だと非難されたことに対し、権力に固執するつもりはないと反論する狙いだとみられます。ただ、「NATOへの加盟が認められたならば」と強調していて、ゼレンスキー大統領としてはすぐに辞任するということではなく、「ウクライナの長期的な平和が担保されることが条件だ」と念押しした形です。

――Q.トランプ大統領がロシア寄りの発言を繰り返す今の状況を、ウクライナの人々はどう受け止めているのでしょうか?

多くの人が危機感を募らせています。

捕虜の解放を求める大規模な集会をキーウで取材しましたが、参加者からもトランプ大統領の発言に憤る声が聞かれました。

捕虜解放集会・参加者
「初めは期待していたが、残念なことに悪い方に向かっている。トランプ氏は不完全な情報を持っているか、誤った情報をうのみにしているか、意図的にウソをついている」

捕虜解放集会・参加者
「どんなに現状が厳しくても、防衛をやめるべきだとは思いません。もう後退する場所はないのです」

ウクライナの人々は、3年たっても出口の見えない戦いに、やるせない思いを募らせています。

最終更新日:2025年2月24日 18:27