“トランプ発言”にキーウ市民は…まもなくウクライナ侵攻3年
アメリカのトランプ大統領は、ゼレンスキー大統領への批判を続ける一方、プーチン大統領が望めば、ウクライナ全土を占領できると言及するなど波紋が広がっています。ゼレンスキー大統領へのトランプ大統領の一連の発言、まもなく侵攻3年を迎えるウクライナではどのように受け止められているのか伝えてもらいます。
キーウの独立広場です。気温は-11℃で凍えるような寒さの中、22日の朝も追悼に訪れる人たちが多くいます。
こちらキーウでトランプ大統領について聞くと、名前を聞くだけでも嫌だと言う人もおり、日に日に不信感が増している印象です。
侵攻から、まもなく3年。この間に亡くなった人は兵士だけで、およそ4万6000人。民間人を含めると、それ以上です。
首都キーウでは3日前から朝9時に1分間、犠牲者の追悼が始まりました。命をささげて戦った人を忘れないため、この黙とうはウクライナ各地で行われています。
ウクライナの人に話を聞くと、「トランプ氏がロシアを被害者のように扱っている」と話し、ロシア寄りの停戦という不安が現実のものになるのではと感じる人も多くなっています。
トランプ氏の発言については、ウクライナメディアも「偽情報を流している」と批判しています。ロシアが全土を占領できるということについては、戦況から考えても、あり得ないなどと懐疑的に伝えています。