ウクライナ侵攻3年 トランプ氏が戦闘終結押し進める中、今後のロシアは?
ロシアによるウクライナ侵攻から24日で3年となりました。トランプ大統領が戦闘終結に向けて押し進める中、ロシアは今後どうしていくのでしょうか。中継です。
プーチン大統領はトランプ氏を抱き込み、ウクライナで勝利できると自信を深めているかもしれません。
ロシアでは23日、軍人をたたえる「祖国防衛者の日」を迎え、プーチン大統領は「軍事作戦の目標は達成しつつある」と成果を強調しました。
プーチン大統領にとってはアメリカとの直接交渉が実現しただけでも、大きな前進といえる状況です。
──今後の焦点はどのような点でしょうか?
プーチン大統領がトランプ氏との直接交渉で、どこまで自国の要求を押し通せるかどうかです。
ロシアが求めているのはウクライナの事実上の降伏です。
ウクライナやヨーロッパの猛反発は必至で、アメリカとしても、停戦交渉が頓挫する事態は避けたいとみられます。
プーチン大統領としては、停戦を急ぐトランプ氏の足元をみて、強気な交渉をするとみられますが、着地点を見いだせるのか、先行きは見通せません。
さらに、プーチン大統領が最終的にゼレンスキー大統領を交渉相手として認めるのかという点も注目です。
プーチン大統領はこれまで、大統領選挙を先送りしたゼレンスキー氏を「非合法」だと非難し、交渉相手としての正当性がないと主張してきました。
ゼレンスキー氏が今回「辞任もできる」と言及したことで今後何らかの形でゼレンスキー氏を退陣に追い込めれば、ロシアとして内外に勝利をアピールできる成果となります。
そのため、今後もさまざまな形で、その正当性や進退をめぐり、揺さぶりをかけるとみられます。