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トランプ氏、パリ協定離脱方針固める 報道

2017年6月1日 5:06

 アメリカのトランプ大統領が地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から離脱する方針を固めた、と複数の地元メディアが先月31日に報じた。国の内外から批判の声が上がっている。

 トランプ大統領はツイッターに、パリ協定から離脱するかどうかについて「数日以内に発表する。アメリカを再び偉大にする!」と投稿した。

 複数のアメリカメディアによると、トランプ大統領はすでに離脱の方針を固め、手続きの調整中だという。

 パリ協定からの離脱は、トランプ大統領の選挙公約で、環境規制は経済と雇用に悪影響だと主張してきた。温室効果ガス、排出量2位のアメリカが離脱すれば、世界の温暖化対策が後退する恐れもあり、早くも批判の声が上がっている。

 ヨーロッパ委員会のユンケル委員長は先月31日、「G7サミットでトランプ大統領を説得しようとしたが、失敗したようだ」と述べた上で、「もし、パリ協定からの離脱を表明するなら『それは認められない』と言うのがヨーロッパの義務だ」とけん制している。