ノーベル賞のディランさん 音楽と文学語る
去年のノーベル文学賞を受賞したアメリカのシンガー・ソングライター、ボブ・ディランさんの受賞を記念する講演の音声が5日に公開され、ディランさんは音楽と文学の関係について語った。
ボブ・ディランさん「ノーベル文学賞の受賞に際して、私の歌と文学の関係について考え始めた」
記念講演は4日にアメリカのロサンゼルスで行われたもので、ノーベル財団のホームページでその音声は公開された。ディランさんは、影響を受けた文学作品として「白鯨」などの名を挙げ、作品から感じたことを自らの歌に盛り込んだと明らかにした。その上で、「歌は感動こそが全てだ」と述べ、文学との違いを指摘した。
ボブ・ディランさん「歌は生活の場で生きるものだ。文学と違い、歌は読むためでなく“歌われる”ために存在する」
ディランさんは去年12月の授賞式を予定が合わないとして欠席していて、約1億円の賞金を受け取るためには半年後となる今月10日までに記念講演を行う必要があったという。