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北が地対艦巡航ミサイル数発発射 狙いは?

2017年6月8日 10:42

 北朝鮮が8日朝、短距離の地対艦巡航ミサイル数発を日本海に向けて発射した。ソウルから坂口賢二記者が伝える。

 4週連続でのミサイル発射となったが、今回は弾道ミサイルではなく海上の艦艇を狙う巡航ミサイルの発射で、アメリカへの対決姿勢を示した。

 韓国軍によると、北朝鮮は8日朝、東部の元山付近から日本海に向けて複数のミサイルを発射した。韓国軍は、発射されたのは短距離の地対艦巡航ミサイル数発と推定され、飛距離は約200キロだとの分析を示した。

 アメリカは先月、日本海に原子力空母「カール・ビンソン」と「ロナルド・レーガン」の2隻を展開し、今月1日には異例の合同訓練を行った。これに対し北朝鮮は、金正恩委員長が空母への攻撃を想定した空軍の訓練を視察した際の映像を公開するなど、連日、反発を繰り返している。

 8日朝の地対艦ミサイルの発射も、アメリカの軍事的圧力に対抗する姿勢を改めて示す狙いがあるものとみられる。ただ、日本海に展開していた原子力空母2隻はすでに日本海を離れていて、このタイミングでの発射には、対話局面への転換をにらみ、これ以上の緊張を避けたい思惑もありそうだ。

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