ロシア 隣国ベラルーシに“最初の核兵器すでに搬入”
ロシアのプーチン大統領は16日、隣国ベラルーシに配備するとしていた戦術核兵器について、第一弾がすでに運び込まれたと明らかにしました。配備は年末までに完了するとしています。
プーチン大統領「最初の核ミサイルはベラルーシに運び込んだ。最初のものだけだ。これは初回に過ぎない。夏の終わりか今年の終わりには、この仕事を完了させる」
これは、プーチン大統領が、サンクトペテルブルクで開催中の経済フォーラムで明らかにしたものです。また、今のロシアに核兵器を使用する必要はないと発言する一方で、「ロシアの存立への脅威があれば理論的には使える」とも述べました。
ベラルーシへの戦術核兵器配備を巡っては、ルカシェンコ大統領も13日、「数日以内に配備される」と語っていました。
これに対し、アメリカのブリンケン国務長官は、配備を受け入れたルカシェンコ大統領を、「ベラルーシ国民の意思に反し、主権をロシアに譲り渡すような無責任で挑発的な選択をした」と非難しました。一方で、「ロシアが核兵器を使用する準備をしている兆候は見られない」としています。