アメリカのトランプ大統領とアメリカン・フットボールのプロリーグ（＝ＮＦＬ）や選手との対立が深まっている。大統領は２５日も批判を続けているが、その発言をめぐって「人種的な対立をあおっている」との反発が強まっている。

　この問題は、ＮＦＬの選手の一部が黒人差別への抗議として国歌斉唱の際の起立を拒んでいることを、トランプ大統領が「国を侮辱している」などと連日批判し、選手の解雇を主張しているもの。

　大統領は２５日のツイッターでも選手らを重ねて批判。一方で、自動車レースの団体を取り上げ「彼らは国や星条旗への侮辱を認めない。誇らしい」と持ち上げた。

　レーサーが主に白人であることから「人種間の対立をあおるのではないか」と指摘されているなど、スポーツ界を中心に反発が強まっている。