韓国と北朝鮮の首脳会談がいよいよ２７日に行われる。北朝鮮の非核化をめぐり金正恩委員長が踏み込んだ姿勢を示すか注目される。ソウル郊外のプレスセンターから藤田賢治記者が伝える。

プレスセンター内の会見場は、本番の２７日は各国の記者でほぼ満席になると予想される。

金委員長は２７日午前９時半に板門店の軍事境界線を歩いて越え、その様子は生中継される。会談は午前１０時半から始まり、昼食を挟み午後も続けられる。

■焦点である北朝鮮の非核化をめぐり進展はあるのだろうか？

はい。大統領府の高官は北朝鮮の核ミサイル開発がここまで進んだ中で大きな成果を上げることの難しさを認めている。文大統領としては、金委員長を説得し「非核化の意思」を具体的に引き出したい考え。踏み込んだ合意があればこの後に行われる見通しの米朝首脳会談につながる。しかし大統領府の高官は２６日、「非核化を明文化できるかは難しい」「核心的な部分はそっくり残されている」と率直に述べた。大きな成果があるかは南北のトップ２人に委ねられ、世界が注目している。