北朝鮮メディアは金正恩委員長が３日に中国の王毅外相と会談したことを伝えたが、金委員長が言及したとされる「非核化」については触れていない。

朝鮮中央テレビは、金委員長と王外相の会談について、「朝鮮半島情勢の展望などについて幅広く深みのある意見交換が行われた」と伝えた。その上で金委員長は、重要な問題に対する双方の見解を再確認し、大きな満足を表明したという。

米朝首脳会談に向け、中国との連携を深めていく姿勢を改めて示した形。一方、中国外務省が発表している金委員長の「朝鮮半島の非核化の実現は我々の変わらぬ立場だ」との発言については触れておらず、アメリカと駆け引きが続く中、最大の焦点である非核化への言及には、慎重な姿勢を維持しているとみられる。