イギリス南部で神経剤「ノビチョク」に触れて男女２人が死傷した事件で、警察は１３日、入院中の男性の自宅から神経剤が入った小瓶が見つかったと発表した。

イギリス南部のエイムズベリーで神経剤「ノビチョク」に触れたのは、４５歳の男性と４４歳の女性で、この内、女性は、８日に死亡した。警察は入院中の男性の自宅から小瓶を発見し、鑑定の結果、中に入っていたのは「ノビチョク」だと確認したという。

現場から約１０キロ離れた町では、ロシアの元スパイらが同じく、「ノビチョク」で襲撃された事件があり、警察は襲撃事件との関連を調べるとともに、小瓶が自宅にあった経緯なども調べている。

また、イギリス政府の依頼で、ＯＰＣＷ（＝化学兵器禁止機関）の専門家が、今後、神経剤のサンプルを分析する予定だという。