ウクライナ軍、ロシア越境攻撃でクルスク州の橋を破壊 映像を公開
ロシアへの越境攻撃を続けるウクライナ軍は16日、国境を接するロシア・クルスク州にある橋を破壊したとする映像を公開しました。
AP通信などによりますと、ウクライナ軍は16日、国境を接するロシア・クルスク州を流れるセイム川にかかる橋を攻撃し、破壊したとする映像を公開しました。この橋はロシア軍が補給に使用していたとしています。
ロシア外務省のザハロワ報道官はSNSで「攻撃には、おそらくアメリカ製の高機動ロケット砲システム『ハイマース』が使われた」と指摘した上で、「橋は完全に破壊され、避難する民間人を援助していたボランティアが死亡した」と批判しています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、ロシアへの越境攻撃について「計画通りに進んでいる」と述べて、作戦を続行する考えを示しました。
今月6日に始まったウクライナの越境攻撃は、まもなく2週間を迎えますが、ウクライナ側はこれまでにロシア国内の1150平方キロメートルにわたる地域を掌握したとして、成果を強調しています。
一方、ロシア軍もクルスク州に近いウクライナ北部の都市を攻撃するなど、戦闘が拡大しています。