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習近平国家主席 9日の訪朝を見送り

2018年9月5日 8:52

中国の習近平国家主席が今月9日の北朝鮮の建国記念日の式典に出席しないことが明らかになった。米中貿易戦争が激化する中、アメリカを刺激するのを避ける狙いもあるとみられる。

中国は、今月9日の北朝鮮建国70周年の記念式典に、習主席の側近とされる栗戦書氏が代表団を率いて出席すると発表した。習主席が就任後初めて北朝鮮を訪れ、式典に出席するのか注目されていたが、見送られた形。

習主席自ら北朝鮮を訪問すれば、後ろ盾としての存在感が際立ち、非核化をめぐる協議で中国が北朝鮮に干渉していると批判するアメリカを刺激することにもつながる。習主席としては、北朝鮮と一定の距離を置く姿勢を示すことで、貿易戦争でも対立が深まるアメリカと関係改善の余地を残す思惑もあるとみられる。