平和賞ムラド氏「声上げられない人の声に」
紛争下で性暴力の被害にあった女性の救済に取り組み、今年のノーベル平和賞に選ばれたナディア・ムラドさんが8日、アメリカで会見し、「声を上げられない人たちの声となる」などと、今後の活動への決意を語った。
イラクの少数派ヤジディ教徒のムラドさんは、過激派組織「イスラム国」の「性奴隷」にされた経験をへて、紛争下での性暴力の被害者救済を訴えてきた活動が評価され、コンゴ民主共和国の医師デニス・ムクウェゲさんとともに今年のノーベル平和賞に選ばれた。
受賞決定を受けてムラドさんは8日に会見を開き、今後の活動への決意を語った。
ナディア・ムラドさん「声を上げられない人たちの声になると、ここで約束する。被害者のための正義・公平を求める人々を支援していく」
ムラドさんは、「そのためには国際社会全体の努力が必要だ」と強調。また、組織的な支援や被害者本人を含めた女性や若者の参加も重要だと訴えた。