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“記者証返還”トランプ氏は納得いかず…

2018年11月17日 20:02

アメリカのホワイトハウスがCNNの記者の記者証を取り上げ、出入り禁止にした問題で、裁判所は16日、暫定的に記者証を返還するよう命じた。トランプ大統領は納得いかない様子。

16日、9日ぶりに“職場”であるホワイトハウスに現れたCNNのジム・アコスタ記者。共に仕事をしてきた仲間の記者たちに迎えられた。

アコスタ記者「支援してくれたメディアの仲間に感謝しています」「仕事に戻ろうと思う。皆さんも。さあ、仕事に戻ろう」

アコスタ記者はこの日、暫定的ではあるが、ホワイトハウスへの出入り禁止が解かれた。

事の発端は中間選挙翌日の会見。不法移民対策の質問をきっかけにトランプ大統領とアコスタ記者が口論になった。

トランプ大統領「もうたくさんだ。もうたくさんだ!」「もうたくさんだ。マイクを離せ!」

この口論の最中、アコスタ記者の手が、マイクをつかもうとした女性スタッフの手に当たり、ホワイトハウスはこれを理由に記者証を取り上げ出入り禁止にした。

CNNはその後、ホワイトハウスの措置は言論の自由の侵害にあたるとして、トランプ大統領らを相手取り、撤回を求めて提訴。一方、ホワイトハウス側は、大統領には記者を規制する権限があると反論していた。

そして16日午前、裁判所は、記者証の没収が適正な手順を踏んでいないとして、暫定的に記者証の返還を命じる判断を下した。

こうしてアコスタ記者はホワイトハウスに帰ってきた。アメリカ・メディアによると、裁判の中で判事は、出入り禁止のホワイトハウス側の理由がコロコロ変わっていると指摘。誰が判断を下したのかも「ナゾに包まれている」と話したという。

アコスタ記者「引き続き、政治家たちの責任を追及し続ける権利が守られた」

一方、トランプ大統領はこの決定に納得いかない様子。

トランプ大統領「記者は敬意を持って行動しなくてはいけない。私のスタッフがひどい扱いを受けるのを見るのは不快だ」「我々は(新たな)取材ルールや制約を書き上げているところだ」

正式な判決は数週間後になる見通しだが、今後、政権とメディアの対立が一層、強まる恐れもある。