上海市、来月中にも封鎖解除の見通し示す 期日明言は初
新型コロナウイルスの感染拡大によりロックダウンが続く中国・上海市は、順調にいけば来月中にも市全域で封鎖を解除できるとの見通しを初めて示しました。
上海市の新たな感染者数は15日、896人で、封鎖が始まってから初めて1000人を下回りました。
そうした中、上海市の副市長は16日、今後も感染者を順調に減らすことが出来れば、外出制限を段階的に緩和し「来月1日から来月下旬までの間に、市全域で正常な生活を回復させる」と発表しました。
3月28日から大規模な封鎖が続く中、市の幹部が封鎖解除の期日を明言したのは初めてです。
また、上海市は16日から一部の地区でタクシーの運行を条件付きで認めるほか、22日からは地下鉄やバスの運行を一部再開するなど、正常化に向けて動き出していることを強調しました。
ただ、上海市は当初、「封鎖は4日間」と発表し、その後延長を繰り返しているため、市民からは「今回の発表も信じられない」などの声が上がっています。