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台湾総統「民主主義体制否定すべきでない」

2019年1月2日 23:14

台湾の蔡英文総統は、中国の習近平国家主席が将来的に台湾の統一を進める考えを示したことに対し、「台湾人の民主主義の体制を否定すべきではない」と反論した。

習主席は2日、台湾側に対し、独立を主張せずに「中国は一つ」という認識を受け入れることを求めた上で、将来的に統一した後も、一国二制度の下、台湾の社会制度や個人の財産などを保障するなどと呼びかけた。

これに対し台湾の蔡英文総統も演説し、中国の利益のために、台湾の資本や人材を利用する経済の一体化や、一国二制度には強く反対するなどと表明した。

さらに蔡総統は、中国が国際企業に圧力をかけ、商品情報などの「台湾」の表記を変更させることや、中国の軍艦などが台湾の近海を周回することは、「台湾人の心をつかむことは出来ない」と述べ、中国側を厳しく批判した。