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トランプ氏TV演説に米報道“誤りが多い”

2019年1月9日 15:33

アメリカのトランプ大統領が8日夜、テレビ演説を行い、メキシコ国境沿いの壁の建設の必要性を強く訴えた。しかし、野党側の反発は根強く事態の打開につながるかは不透明。

トランプ大統領「アメリカ国民のみなさん、今、メキシコ国境での人道と安全保障の危機が高まっている」

演説でトランプ大統領は、メキシコ国境で違法薬物と犯罪者の流入などが続いていると主張。9分30秒にわたって、壁の必要性を強く訴えた。

トランプ大統領「これは人道の危機であり、心と魂の危機だ」

演説は4大ネットワークでも生中継された。大統領としては国民の危機感を煽り壁への支持を高めることを狙ったが、アメリカメディアは一斉に演説には誤りや誇張が多いと批判的に伝えている。

また、野党・民主党もテレビ演説も行い、大統領が壁の建設に固執していることが政府機関の一部閉鎖につながっていると訴えた。

民主党・ペロシ下院議長「大統領は国民を人質に取り危機をでっちあげることをやめなければならない」

一方、大統領の演説では議会の承認なしで壁の建設費用を捻出できるとする非常事態の宣言は見送られている。