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北・元外交官“非核化”前の見返りに懸念

2019年2月19日 19:38

2回目の米朝首脳会談を前に北朝鮮の元外交官が19日、韓国・ソウルで会見し、完全な非核化を前に、アメリカが見返りを与えれば北朝鮮の非核化は進まないと懸念を示した。

太永浩氏「数兆ドル与えても、金正恩体制がある限り、北朝鮮は核兵器を絶対、放棄しない」

駐イギリス北朝鮮大使館の元公使で、韓国に亡命した太永浩氏は、2回目の米朝首脳会談を前に非核化をめぐるアメリカの北朝鮮に対する圧力は弱まっていると指摘したうえで、見返りを与えてしまえば北朝鮮の非核化は進展しないと懸念を示した。

その上で、完全な非核化に向けては国際機関の査察受け入れを北朝鮮に約束させることが重要だと強調した。

一方、北朝鮮の狙いは経済制裁の解除であり、突破口として韓国との共同事業である開城工業団地の再開などをアメリカに認めさせることだとの見方を示した。