北朝鮮が中距離弾道ミサイル発射 最高速度はマッハ16~韓国軍
韓国軍は北朝鮮が発射したのは中距離弾道ミサイルだと発表しました。
韓国軍によりますと北朝鮮は31日8時前、内陸の慈江道・舞坪里から中距離弾道ミサイル1発を日本海に向けて発射しました。飛距離はおよそ800キロ、高度は2000キロに達し、通常より高い角度で発射したとしています。
軍関係者によりますと最高速度はマッハ16で、アメリカと韓国で事前に発射の兆候をつかんでいたということです。
文在寅大統領は緊急の会議を開き、「2017年に緊張が高まった時期と似た様相だ」と指摘。
「国際社会の努力に対する挑戦だ」と批判し、北朝鮮側に緊張を作り出す行動をやめるよう求めました。
北朝鮮のミサイル発射は、巡航ミサイルを入れると今月だけで7回目で、異例とも言える頻度です。
金正恩総書記は今月、「アメリカの敵視政策と軍事的脅威がこれ以上、黙認できない危険ラインに至った」と述べ、核実験やICBM=大陸間弾道ミサイルの発射の再開を示唆していました。
今回中距離弾道ミサイル発射によって軍事行動をエスカレートさせた形で、緊張が一段と高まる可能性があります。