“報復合戦”で中国への関税104%? “トランプ関税”めぐり…政権内でも不協和音【#みんなのギモン】
そこで今回の#みんなのギモンでは、「“トランプ関税”反発どこまで?」をテーマに解説します。
小林史・日本テレビ解説委員
「今月2日、トランプ大統領は中国に対してすでに課している20%の関税に加えて、さらに34%の追加関税を課すと発表しました。これに怒った中国は4日、すべてのアメリカ製品に34%の追加関税を課すと表明しました。いわゆる報復関税です」
「すると今度はトランプ大統領が、報復関税を撤回しなければ、さらに50%追加すると発表したんです。これを合計すると中国に対する関税は『104%』となる計算です。例えばアメリカの業者が中国から1万円のものを輸入する場合、さらに1万円以上の関税を払わないといけないということになります」
鈴江奈々キャスター
「これからはアメリカで中国製品を買おうとすると、倍近くの値段になってしまうということですね」
桐谷美玲キャスター
「商品より高い関税というのはあり得るのでしょうか?」
小林解説委員
「1つの国に対してこれだけの高関税をかけるのは聞いたことがないですし、異例のことです。気になる中国側の出方ですが、中国外務省は8日、『アメリカ側が貿易戦争を強行するなら最後まで付き合ってやる』と発表しました。報復関税を撤回するどころか徹底抗戦の構えなんです」
直川貴博キャスター
「この報復合戦は続いてしまうのでしょうか?」
小林解説委員
「トランプ大統領は8日、SNSに次のようにつづりました。『中国も取引を望んでいるがどうすればいいか分かっていない。我々は彼らからの電話を待っている』と投稿していて、貿易戦争にエスカレートするのは避けたい意向をにじませているんです」
山崎誠アナウンサー
「ここまで強気で通してきたトランプ大統領が中国の出方をうかがうというのは、トランプ政権側にも何か懸念があるのでしょうか」