中国・習主席が日本の青年に手紙 期待示す
中国の習近平国家主席は、日本の青年から送られた手紙に返信し「両国民の友好の未来は青年世代に託されている」などと期待を示した。日中関係が改善基調にある中、習主席自ら友好ムードを演出する狙いもあるとみられる。
中国メディアによると、習主席に手紙を書いたのは、日本にある中国大使館など共催の作文コンクール受賞者、中島大地さん(26)。中島さんは大学時代に中国語を学び、中国文学を研究していたということで、習主席に宛てた手紙では日中の友好事業に貢献したいとの思いを記していた。
習主席は、返信の中で、「両国の友好の根幹は民間にあり、両国民の友好の未来は青年世代に託されている」とした上で、「両国の青年は相互交流と理解を深め、友情を育み、両国関係のよりよい明日を切り開くため積極的な貢献を果たしてもらいたい」と期待を示した。返信は習主席がG20大阪サミットで訪日するタイミングに合わせたものとみられ、習主席自ら友好ムードを盛り上げた形。
また、日中両国は今年を「日中青少年交流推進年」と銘打ち様々なイベントを進めていて、習主席が青年世代に直接メッセージを送ることで事業を後押しする狙いもありそうだ。
※作文コンクールは、「Panda杯全日本青年作文コンクール」
■写真は習近平国家主席に手紙を送った中島大地さん(26)。「人民中国」より