シリアのアサド大統領、モスクワに到着 亡命認められる~露メディア
内戦の続くシリアの反政府勢力は8日、アサド政権を打倒したと発表しました。ロシアメディアは、アサド大統領がモスクワに到着し、亡命が認められたと報じていて、政権は崩壊しました。
ロシアのタス通信は8日、シリアのアサド大統領と家族が、モスクワに到着したと伝えました。
シリアの反政府勢力は8日、首都ダマスカスを解放し、アサド政権を打倒したと宣言していて、タス通信によりますと、ロシアは人道的な配慮から、アサド大統領らの亡命を認めたということです。
独裁体制を続けたアサド政権が崩壊したことで、各地で市民らが喜びの声をあげています。
ロイター通信によりますと、反政府勢力の司令官は、ダマスカスで群衆に迎えられ、「この勝利は地域にとっての転換点だ」と強調しました。刑務所からは、アサド政権下で捕らえられた人々が解放されていますが、大統領官邸から家具などが持ち出される事態も起きており、反政府勢力はダマスカスで夜間外出禁止令を発令すると発表しました。
こうした中、イスラエル空軍は、ダマスカスの軍事施設を空爆しました。イスラエルメディアは、兵器が敵対勢力に渡らないようにするための措置だと伝えています。