サウジが政策転換 観光ビザの発給開始へ
サウジアラビア政府が27日、観光目的のビザの発給を始めると発表した。外国人観光客を受け入れてこなかった政策を転換する。
サウジアラビア政府によると、観光ビザは1年間有効、複数回の入国が可能なもので、日本を含む約50か国ではオンラインで申請し受け取ることができる。
サウジはこれまで外国人観光客を事実上、受け入れてこなかったが、「世界に向けて扉を開く」として政策を転換したもの。
全日空 観光アクション部・中村慎一担当部長「大きな国で、歴史もあるので非常にポテンシャルがあるのではと思っている」
王位継承者・ムハンマド皇太子が主導する改革の一環で、観光産業を育て、雇用の創出を目指す。
イスラム教の教えを厳格に守るサウジでは、女性は外出する際、髪の毛や肌を隠すよう求められるが、観光客に対しては「控えめな服装で、肩と膝は隠すべき」などにとどめている。