×

“新型肺炎”患者数200人超に 北京でも

2020年1月20日 17:38

中国・武漢の新型コロナウイルスによるとみられる肺炎は北京や韓国でも初めて確認され、患者数は200人を超えた。北京でも新たに2人の患者が見つかり、当局は2人と接触した40人以上に緊急の検査を行うなど対応に追われている。

20日、新たに感染が確認されたのは、武漢で136人、北京など他の中国の都市で3人、韓国で1人。また、新たに1人が亡くなり、死者は3人となった。

北京市内の薬局では一部のマスクが売り切れになるなど市民の不安も広がっている。

患者が急増した背景は、まだはっきりしない。ただ、週明けにかけて当局の発表が頻繁に行われるようになった。

先週、日本など中国の外で新たな患者が確認されたのに対し、中国当局は、国内の患者は武漢だけと発表していた。これに隠ぺいを疑う声もあがったため、当局も神経をとがらせているようだ。

当局は駅などで体温チェックを始めるなど警戒を強めているが、全体像の把握は困難で、「春節」の大移動と共にさらに患者数が増えることも予想される。