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新型肺炎拡大 「春節」迎え北京の空港は

2020年1月24日 17:14

新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大する中、中国では春節の大型連休が24日から始まっている。北京の国際空港から中継。

北京空港の出発ロビーでは長い行列ができている。搭乗手続きの機械が壊れたということで、200人ほどが並んでいるが、ほぼみんなマスク姿だ。春節の期間中は、この空港だけで1日数万人が海外へ出て行くということで、まさに「大移動」が真っ最中という印象を受ける。

中国での感染は24日も増加の一途をたどっていて、これまでに830人以上が感染し、26人が死亡している。

中国当局は感染拡大を止めるために、湖北省武漢市などを事実上「封鎖」し、繁華街は出歩く人も少なく、閑散とした様子となっている。

ただ、武漢の病院には連日、多くの市民が押し寄せていて、武漢市は急きょ、新たな病院の建設も始めた。中国全土から医療従事者も集めるということで、患者の治療に全力をあげている。

一方、日本では24日も武漢から旅行で訪れた中国人男性の感染が新たに確認された。日本で感染が確認されたのは、これで2人目。

日本へ向かう中国人旅行客を取材すると、「日本人が私たちを警戒する理由も理解する」「マスクなど対策をしっかり取っている」と話した。感染の拡大を抑えられるのか、徹底した水際対策が求められる。