新型コロナ WHOが「緊急事態宣言」
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、WHO(=世界保健機関)は30日、緊急委員会で討議した結果、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言した。
WHO・テドロス事務局長「新型コロナウイルスにおいて、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言する」
WHOはさきほど、スイスのジュネーブにある本部で、新型コロナウイルスの感染状況について討議した結果、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたると発表した。
先週の委員会の時点では、中国以外でヒトからヒトへの感染が確認されなかったことなどから「緊急事態」の宣言は見送られたが、その後の中国での感染者数の増加や、他の国などへの感染拡大を受け、国際的な対応が必要と判断した。
今回の緊急事態宣言により、WHOは各国に渡航制限や、空港での検疫強化などを勧告することができる。
WHOは今後、どの国においても感染者が確認されるおそれがあるとして、各国に感染を封じ込めるための対策や情報提供を呼び掛けている。