韓国の保健当局は２１日午前、新型コロナウイルスの感染者が新たに５２人増え、１５６人になったと発表した。新興宗教団体の教会で起きた集団感染がさらに拡大している。

韓国では２１日午前９時までに、新型コロナウイルスの感染者が新たに５２人に確認され、あわせて１５６人に増えた。

特に、南東部・大邱市にある新興宗教団体の教会で集団感染が発生し、これまでに８０人以上の関係者の感染が確認されている。発熱などの症状を訴えている信者は確認されているだけで５４４人に上っていて、感染者の数はさらに増える恐れがある。

こうした中、文在寅大統領は２１日の会議で、新興宗教団体の教会で起きた集団感染について徹底的に調査するよう指示した。韓国政府は、大邱市などを「感染症特別管理地域」に指定し、軍の医療スタッフを派遣するなどして防疫態勢を強化する方針。