中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験を実施~北朝鮮メディア
北朝鮮メディアは、中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験を行ったと報じました。2017年以来で、アメリカへの牽制を一段と強めた形です。
31日付の「労働新聞」は、北朝鮮の国防科学院などが30日、北西部で中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験を行ったと報じました。
炎を出して上昇する様子や、取り付けられたカメラで撮影したとする地球の写真も掲載。周辺国家の安全を考慮し、高い角度によるロフテッド軌道で発射したとしています。
2017年にも「火星12」の発射を繰り返していますが、今回の目的は「正確性の検証」で、実戦配備の段階にあることを示唆しています。
「火星12」は、射程は5000キロ程度でグアムにも届くとされるミサイルです。核実験やICBM(=大陸間弾道ミサイル)の発射の再開も示唆する中、アメリカへの牽制の度合いを一段と強めた形で、緊張がさらに高まるおそれもあります。