文大統領が批判「国際社会の努力に対する挑戦」 韓国軍、北朝鮮が中距離弾道ミサイル発射と発表
韓国軍は、北朝鮮が発射したのは中距離弾道ミサイルだと発表しました。文在寅大統領は緊急の会議を開き、中距離弾道ミサイル発射は「国際社会の努力に対する挑戦だ」と批判しました。
韓国軍によりますと、北朝鮮は30日午前8時前、内陸の慈江道・舞坪里から中距離弾道ミサイル1発を日本海に向けて発射しました。飛距離はおよそ800キロ、高度は2000キロに達し、通常より高い角度で発射したとしています。
文大統領は緊急の会議で「2017年に中距離から長距離弾道ミサイル発射につながり緊張が高まった時期と似た様相」だと指摘。「国連の安全保障理事会の決議に違反する」として、北朝鮮側に緊張を作り出す行為をやめるよう求めました。
北朝鮮のミサイル発射は今月だけで7回目で、異例ともいえる頻度です。
19日の会議で金正恩総書記は「アメリカの敵視政策と軍事的脅威がこれ以上、黙認できない危険ラインに至った」と指摘。核実験やICBM(=大陸間弾道ミサイル)の発射の再開を示唆していました。
中距離弾道ミサイルの発射によって軍事行動を一段とエスカレートさせた形です。