ロシアの人気アーティストが19日、モスクワのアメリカ大使館前でYouTubeチャンネルのブロックに抗議するコンサートを開きました。

ロシアではいまだYouTubeが動画配信サービスでシェアトップと人気を集めています。

ウクライナ侵攻後、情報統制を強めるロシアは、アメリカ企業が運営するFacebookやXなどへのアクセスを遮断していますが、いまだYouTubeの禁止には踏み切っていません。

タス通信によりますと、逆にYouTube側はウクライナ侵攻を正当化しているなどとして、ロシアのメディアやアーティストらのチャンネル200以上をブロックしていて、ロシア当局は解除を要求しています。

こうした中、モスクワのアメリカ大使館前では19日、ロシアの人気アーティスト・シャマンさんが、YouTubeチャンネルのブロックに抗議するコンサートを開催しました。

イベントでは、アメリカ大使館の建物にロシア国旗が映し出される演出なども見られました。

一方で、一部のロシアメディアは今年9月にも、政府がYouTubeの禁止に踏み切る予定だとも報じています。

政府は公には、この報道を否定していますが、今月には設備のトラブルでYouTubeの速度が低下する問題も出ています。