中国共産党に批判的な論調で知られる香港メディア「リンゴ日報」が警察の一斉捜索を受け、幹部５人が香港国家安全維持法違反の容疑で逮捕されました。

日本時間１７日午前８時頃、香港メディア「リンゴ日報」の社屋に１００人以上の警察官が捜索に入りました。その様子をリンゴ日報が自らインターネットで生中継しました。

警察は幹部らの自宅にも同時に捜索に入っていて、その後、編集長や、副社長など幹部５人を、国家安全維持法違反の容疑で逮捕したと発表しました。５人は外国勢力と結託して国家の安全に危害を加えたとされています。

またリンゴ日報は、報道フロアから記者が排除され、警察が記者のパソコンや取材資料を捜索したと報じています。

リンゴ日報は中国共産党に批判的な論調で知られ、去年８月にも社屋が捜索を受け、創業者の黎智英氏は複数の容疑で逮捕され、現在、実刑判決を受けて服役しています。

香港では、中国や香港政府を批判する活動への締め付けが一段と強まっています。