反政府勢力の全組織解散…暫定政権の国防省に統合合意 シリア
中東シリアでアサド政権を崩壊させた反政府勢力の幹部らが24日、全ての組織を解散して暫定政権の国防省のもとに統合することで合意しました。
アサド政権崩壊後のシリアの暫定政権は、「シリア解放機構」の幹部らが主導していて、新しい国防相にも、「シリア解放機構」の司令官が任命され、組織再編を進めています。
こうした中、シリアの暫定政権は24日、反政府勢力の幹部らと会談し、全ての組織を解散して新しい国防省のもとに統合することで合意したと発表しました。今後は、「シリア解放機構」以外の各勢力や少数派などを登用して、国内融和を目指した政権を立ち上げることができるのかが焦点となります。
一方、中部の都市ハマで、23日にクリスマスツリーが放火される事件があり、これをうけ、首都ダマスカスでは24日、キリスト教徒らによる抗議デモが発生しました。シリアでは、イスラム教徒が多数を占める一方、様々な民族や宗派が共存していて、暫定政権側は、課題の一つである少数派の保護に努めるとしています。
最終更新日:2024年12月25日 1:47