アフガンから米軍撤退 史上最長の戦争終結
アメリカ軍は日本時間31日朝、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の撤退が完了したと発表しました。ワシントンから中継です。
撤退期限までまる1日を残して、アメリカ軍の最後の部隊がカブールを出発し、20年間にわたるアフガン戦争は終結しました。
こちらは、アメリカ軍が公開したアフガンから撤退する「最後の兵士」だとする写真です。会見したマッケンジー中央軍司令官によりますと、日本時間の午前4時半ごろ、アメリカ軍の最後の部隊を乗せた軍用機がカブールの空港を離陸しました。
米中央軍・マッケンジー司令官「アフガンからの撤退完了を発表する。今夜の撤退は軍の20年間の任務の終了を意味する」
一方でマッケンジー司令官は、「希望する人全員を退避させられず、悲痛な思いだ」とも述べました。その後演説したブリンケン国務長官は、今後は外交を通じて、アフガニスタンに関与していくと宣言しました。
ブリンケン国務長官「米のアフガンとの関わりは新しい局面に入った。外交によってリードしていく。軍事面での任務は終わった」
ブリンケン長官によりますと、今後は中東カタールのドーハに大使館の機能を移し、アフガンに残るおよそ200人のアメリカ人や希望するアフガン人の退避などに取り組むということです。
2001年の同時多発テロ以来、20年にわたる「史上最長の戦争」を終えたアメリカですが、地元メディアは「とてつもない犠牲の後に何が達成されたのか疑問だ」などと批判的な総括に終始しています。