“史上最大級”米竜巻 懸命の救助活動続く
アメリカ中西部や南部の広い範囲に甚大な被害をもたらした竜巻で、死者が100人を超えるとみられるケンタッキー州では、発生から2日目となった今も懸命の救助活動が続いています。現地から橋本雅之記者の報告です。
史上最大級の竜巻。その被害を受けた街の市長は、「街がなくなってしまった」と話しました。このあたりに建ち並んでいた住宅は軒並み倒壊してしまいました。家の中の服やベッドなどがむき出しの状態になっています。ここで生活していた人の暮らしが一瞬にして奪われたことがわかります。
このすぐ近くにあるろうそく工場では建物が倒壊し、多数の死傷者が出ました。現在も、現場周辺は立ち入りが規制されていて、救急車両が頻繁に出入りするなど、救助活動が続いているものとみられます。
ろうそく工場の従業員「亡くなった人の多くと一緒に実際に働いていた。ただただ信じられない」
竜巻でケガをした男性「竜巻が運転していたトラックを直撃して自分は死んだと思った。生きているだけで幸運だ」
ケンタッキー州の知事はCNNに出演し、州内で80人が死亡したと話しました。竜巻は300キロ以上にわたって移動したとみられ、他にもイリノイ州など4つの州であわせて14人の死亡が確認されています。
現地は14日(火)以降、再び天候が崩れる予報となっていて、二次災害への懸念も高まっています。