「ヤーガン語」話せる人もう誰もいない…最後の話し手が死去
2017年、every.の取材に応じてくれたのは、チリのパタゴニア地区に住むクリスティナ・カルデロンさん。クリスティナさんは「ヤーガン族」の女性です。
クリスティナさん(当時89)
「Sabadgud zanika(サバグド サニカ)」
「あなたといられて幸せですという意味よ」
AFP通信によりますと、クリスティナさんが93歳で亡くなったことがわかりました。
ヤーガン族とは、約6000年前にパタゴニア地区に住みついた狩猟民族です。
約150年前には、3000人ほどいましたが、西洋人が移住してきて混血が進んだことで減少。クリスティナさんは、チリが認める最後の純血のヤーガン族として人間国宝に認定されていました。
ひ孫
「ヤーガン語で『木』はなんていうの?」
クリスティナさん
「janis(ハニス)」
取材当時、民族独自の言語「ヤーガン語」を話せるのは、クリスティナさんのみとなっていました。
最後のヤーガン族・クリスティナさん(当時89)
「私が死んだら、悲しいことですが、すべてが終わってしまうと思います。もう誰もヤーガン語を話さなくなるでしょう」
クリスティナさんが亡くなったことで、ヤーガン語を話せる人はいなくなったことになります。