チリ「ヤーガン語」話せる最後の1人 93歳で死去
南米・チリの先住民族「ヤーガン族」の末裔(まつえい)で、独自の言語「ヤーガン語」を話せる最後の1人だった女性が93歳で亡くなったことがわかりました。
AFP通信によりますと、亡くなったのはチリのパタゴニア地区に住むヤーガン族のクリスティナ・カルデロンさん(93)です。
ヤーガン族は約6000年前にパタゴニア地区に住みつき、狩猟民族として栄えました。約150年前には3000人ほどいましたが、西洋人が移住してきて混血が進み、クリスティナさんは国が認める最後の純血のヤーガン族でした。また、独自の「ヤーガン語」を話せるのもクリスティナさんのみとなっていました。
クリスティナ・カルデロンさん(2017年撮影)「私が死んだら、悲しいことですが、すべてが終わってしまうと思います」「もう誰もヤーガン語を話さなくなるでしょう」
クリスティナさんはチリ政府から2009年に人間国宝として認定されていました。