北朝鮮 相次ぐミサイル発射“自衛的措置”周辺国に脅威与えていない…正当化
北朝鮮は相次ぐミサイル発射についてアメリカの軍事的脅威に対する自衛的措置であり、周辺国に脅威を与えていないとして正当化しました。
北朝鮮・国家航空総局の報道官は8日朝、国営の朝鮮中央通信を通じて談話を発表しました。
談話ではミサイルの発射について「半世紀以上も続くアメリカの軍事的脅威から国の安全と地域の平和を守るための正常で計画的な自衛的措置」だと主張、その上で「民間航空の安全はもちろん、周辺国と地域の安全にいかなる脅威や危害も与えなかった」との立場を示しました。
ただ、北朝鮮が今週火曜日に発射した中距離弾道ミサイルは青森県の上空を通過し、「Jアラート」全国瞬時警報システムで避難が呼びかけられました。
北朝鮮としては国際社会からの批判が高まる中、ミサイル発射を正当化した形です。
一方、北朝鮮国防省の報道官も談話を発表し、アメリカ軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が韓国軍とともに日本海で軍事演習を行っていることについて、「否定的波長は非常に大きい」と牽制しました。
その上で一連のミサイル発射を念頭に「我が軍隊が正当な反応を見せたことに対して、警告を送ろうとする軍事的虚勢」だと批判し、「事態を重大に見ている」と警告しました。
北朝鮮は軍事演習への反発を口実にミサイル発射を繰り返していて、今後、さらなる発射に踏み切る可能性もあります。