兵士不足に苦しむロシア 新兵”高齢化”進む 「隊員はおじいちゃんだ」の声も
ウクライナ侵攻の長期化に伴い、兵士不足に苦しむロシア。高額の報酬を提示して契約兵の勧誘を強化する中、新兵の“高齢化”が進んでいると独立系メディアが報じています。
ロシアの独立系メディアによりますと、現在モスクワの契約兵の半数が45歳以上で、平均年齢も今年初めの40歳から最近では50歳にまで上昇しているということです。
高齢の契約兵の数は今年8月から増え始め、60歳以上の男性も応募していると伝えています。
軍の内部からは、高齢の兵士をめぐり、「隊員はおじいちゃんだ」「重い荷物を持てなかったり、ざんごうを掘ったりできない」「持久力がなく戦えない」「病気の者もいる」などと不満の声が出ているということです。
ロシア軍が犠牲をいとわない戦いを続ける中、プーチン政権や各自治体は、高額の報酬を提示して契約兵の確保に躍起となっています。
首都モスクワでは、今年7月、軍への入隊一時金として、190万ルーブル(=約290万円)の支給を発表していて、西部ベルゴロド州は今月、国内最高額の300万ルーブル(=約460万円)の入隊一時金を提示していますが、若年層の勧誘には苦戦しているとみられます。