レバノンで新たに別の通信機器が爆発 14人が死亡
ポケベルの爆発が相次いだレバノンで、18日、新たな爆発が発生しました。現地メディアなどは、イスラム教シーア派組織ヒズボラが使用していたポケベルとは別の通信機器が爆発したと伝えていて、新たに14人が死亡しました。
現地メディアなどによりますと、レバノンの首都ベイルート郊外や南部などで、18日、新たな爆発が発生し、これまでに14人が死亡、450人以上がケガをしました。
ヒズボラ側が使用し17日に爆発が相次いだポケベルとは別の通信機器が爆発したとみられます。ヒズボラ側は一連の爆発をイスラエルによる工作とみて反発を強めています。
イスラエル政府は現時点で一連の爆発への関与について沈黙を続けていますが、イスラエルメディアなどは、「ヒズボラとの全面戦争の口火を切るための攻撃として用意していたものだった」とした上で、「ヒズボラ側が異変に気づく兆候があり、想定より早いタイミングで作戦を行った」などと報じています。
こうした中ヒズボラは18日、イスラエル北部に攻撃を行いました。一方、イスラエルのガラント国防相もヒズボラとの戦闘を念頭に「新たな局面に入った」と述べていて、地上作戦を含む全面的な戦闘に移行する懸念も強まっています。