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杭州アジア大会 北朝鮮の“国旗掲揚”は…

2023年9月22日 8:51
杭州アジア大会 北朝鮮の“国旗掲揚”は…

中国で開催される杭州アジア大会に、180人あまりの選手を登録している北朝鮮。大会では、国際機関による制裁で禁じられた北朝鮮国旗の掲揚が行われるかどうかも焦点の一つとなっています。

23日に開会式が行われる杭州アジア大会で、北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、初めて大規模な国際大会に選手団を派遣します。

これまで北朝鮮は、オリンピック委員会トップの金日国体育相を大会に派遣することを明らかにしていますが、開会式にあわせてさらに上の高官も派遣されるのか注目されています。

一方、北朝鮮をめぐっては、今回の大会で国旗が掲揚されるのかどうかも焦点の一つとなっています。WADA=世界反ドーピング機構は2021年10月、北朝鮮の反ドーピング機関の検査態勢に不備があるとして、オリンピックを除く国際大会での北朝鮮国旗の掲揚を禁じる制裁を科しています。

今年8月、カザフスタンで開催されたテコンドーの世界選手権には北朝鮮も参加しました。消息筋によりますと、北朝鮮は当初、国旗の掲揚を計画していましたが、WADAが主催国のカザフスタン側に対し、今後、自国での国際大会が制限される可能性があると警告したことなどから、国旗の掲揚は中止されました。

消息筋は、「もし今回、アジア最大の国際スポーツ大会で北朝鮮国旗の掲揚を許せば、主催国である中国は国際的な批判は免れず、WADAの制裁対象になる可能性も出てくる」と指摘します。

しかし、関係者によりますと、18日に杭州で行われた開会式のリハーサルでは、会場に北朝鮮の国旗が掲げられていました。また、開会式に先だち始まっているサッカーの試合では、北朝鮮の代表選手たちが大きな国旗を持って入場していたということです。

すでに競技会場のほか、選手村などでも北朝鮮国旗が確認されていて、「現時点では主催側が黙認している状態」(消息筋)だといいます。

23日の開会式には習近平国家主席が出席し、各国からも多くの要人が参加。中国としては、国家の威信をかけて成功させたい大型イベントとなりますが、国際機関による制裁を無視することがあれば、その晴れ舞台に傷がつく可能性もあります。