アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンの暫定政権は、女性が医療教育機関に通学することを禁止したと、地元メディアが報じました。

地元メディアによりますと、タリバン暫定政権の保健省は今月に入り、医療教育機関に対して女性の通学を禁止するよう通告しました。

理由については明らかにされていませんが、タリバンの最高指導者アクンザダ氏の指示によるものだということです。

タリバンの暫定政権はすでに、日本の中学校以上にあたる女子教育を禁止していますが、アフガンでは女性の患者は女性医療従事者が診察する必要があることから、これまでは医療分野に限り、黙認されていました。

今回の禁止措置について、国連機関は「女性たちの教育や医療を受ける権利をさらに制限するものだ」と非難し、「特に助産師や看護師の将来的な確保に壊滅的な影響を与える」と警告しています。

タリバン暫定政権は、今年8月には女性が公共の場で歌ったり、大きな声を出したりすることも禁止しています。