COP29開幕 トランプ氏勝利で気候変動対策“後退”懸念
気候変動対策を話し合う国際会議・COP29が開幕しました。アメリカ大統領選挙で温暖化対策に後ろ向きなトランプ氏が勝利したことで、気候変動対策が後退することへの懸念もでています。
COP29では、途上国の気候変動対策を支援する新たな資金や温室効果ガスの削減目標の引き上げなどが議論されます。会議に出席したアメリカの特使は、次のトランプ政権への危機感を示しました。
アメリカ・ポデスタ特使「次期政権は、これまでの取り組みを後戻りさせようとしている。1月に就任する大統領は気候変動を“でまかせ”と呼び、化石燃料にとりつかれている人物だ」
トランプ氏の環境政策をめぐっては、すでに政権移行チームが気候変動対策の国際的な枠組み「パリ協定」から、再び離脱する大統領令の準備を進めていると報じられています。
今年6月のヨーロッパのEU議会選挙でも気候変動対策に批判的な政党が議席を増やす中、各国で足並みをそろえられるか不透明感も漂っています。