障がいがあってもなくても路上アートで“笑顔”の交流を
先月、神奈川県にある相模大野駅北口にある広場で行われた、路上アート。主催したのは、障がい者たちが中心のアート集団。
この路上アートは、誰でも参加OKで「障がいがある人もない人も、いっしょにアートを楽しもう」という思いで開かれた。見知らぬ人とコミュニケーションを取りながらの作品づくり。彼らの挑戦に密着した。
神奈川や東京を中心に活動するアート集団、「フェースofワンダー」。年齢層は中学生から40代までと幅広く、メンバーには自閉症や、知的障がい、体に障がいがある人も。メンバーが思い思いに描く作品は、実に個性豊か。代表の金子光史(かねこみつし)さんは…「駅を通行していく人たちと一緒にアートを楽しめる時間・空間をつくりたい。障がいのあるなしに関係なくみんなが楽しめばいい」と話す。
25歳の大庭稔揮(おおばとしき)さんが挑戦するのは、1回300円でお客さんの顔を素早く描く『似顔絵』。稔揮さんが描く絵は、迷いのない、力強い線が特徴。路上アートに向けて、似顔絵の練習を重ねていた。母親の順子さんは「プロの似顔絵師が描いたものとは違うけど、喜んでくださるというのがいいのかな」との思いで、稔揮さんを見守る。
中学3年生の原田樹(はらだたつる)くんが好きなのは粘土。何種類ものカラー粘土を混ぜて、様々な色を表現するのが得意。母の浩子(ひろこ)さんは「今まではずっとそこにいるということがいろんな場面で難しかったが(イベントでは)とにかくみんなとその場でいっしょに何かをつくる、粘土で何かをつくることができればいい」と話していた。
そして迎えた路上アートイベント当日。会場には、たくさんのお客さんが訪れ、メンバーは絵だけでなく歌やダンスなど、それぞれが得意なことでイベントを盛り上げる。そんな中、原田樹くんはひとり会場から離れた場所に駆け出していってしまう。はたして、路上アートイベントは成功させられるのか…。
※詳しくは動画をご覧ください。(2022年11月10日放送「news every.」より)