男性の乳がん リスク高い人は? セルフ“触診”で早期発見も可能
●1000人に1人…気づくには?
●男性も女性もセルフチェックを!
以上のポイントを中心に詳しく解説します。
男性の“乳がん”、自分自身や身近な男性がなってもおかしくはありません。
ブラザー・コーンさんのSNSへの投稿を改めて見てみると「乳癌は男性では本当に珍しいらしく、自分でも寝耳に水でした」と語っています。
国立がん研究センターによると、男性の乳がんは女性も含めた乳がん全体の1%ほど。男性に限ると「1000人に1人」という罹患率だといいます。
厚生労働省によると、2019年には全国で男性670人が乳がんと診断され、その翌年の2020年には129人が亡くなっているというデータもあります。
男性の乳がんには、女性とは違う特徴があるのでしょうか? 女性の乳がんが40代以降からが多いのに比べて、男性の乳がんは60代から70代に多いのが特徴です。
そして、リスクが高いのはどんな人なのでしょうか。次の2つがリスクとなります。
◇家族歴
近親者の1人以上に乳がんの方がいる場合、リスクは「2倍」になります。
◇女性ホルモン
男性でも体内にわずかながら女性ホルモンがあります。この女性ホルモンが「何らかの理由」で増えることでリスクが高まります。
女性ホルモンが増える理由として、「肥満」が要因になるといいます。ほかには肝硬変などの病気がきっかけで、女性ホルモンが増えることもあるといいます。
女性の場合は、40歳以上が国の「乳がん検診」の対象になっているので検診で気づくこともあります。また、自ら触って「セルフチェック」をする、そして「自覚症状」が出て気づくことがあります。
ただ、男性の場合は国の「乳がん検診」は対象外です。そのため「自覚症状」が出てから初めて気づくケースがほとんどだといいます。