サケのようにたくましく育って!卒業卒園を控えた子どもたちが稚魚の放流 秋田・大仙市
サケの卵をふ化させ、放流する事業が始まって、今年で130年の節目を迎える大仙市で、地元の子どもたちが、サケの稚魚を放流しました。
卒業卒園を控えた子どもたちが、大海原に向かう稚魚にエールを送りながら、サケのようにたくましく歩んでいくことを胸に刻みました。
花館地区コミュニティ会議 沢屋隆世 会長
「稚魚の放流を開始して130年になるっていうのはすごいと思いませんか。この環境を守ってきたっていうことも大きいと思います。君たちにはこのサケが戻って来るということの意味を考えてほしいんです」
130年に渡ってサケ漁が続く大仙市の玉川では、地元の子どもたちにふるさとへの愛着を深めてもらおうと、稚魚の放流が行われています。
7日は、卒業卒園を控えた花館小学校の6年生と、はなだて保育園の年長の園児が、去年秋に玉川に遡上してきたサケの卵から、ふ化した稚魚約4万匹を放流しました。
いまはまだ体長約6センチほどですが、海に出て、生まれた玉川に戻るころには、10倍以上の70センチほどまで成長するといいます。
大仙市では、来月中旬にかけて、市内の川に、小学校の児童などが合わせて170万匹の稚魚を放流する予定です。
「大きくなーれ、大きくなって、大きくなーれ」
児童
「大きく成長して、長生きしてほしいなって思います」
「僕たちもまだまだ稚魚と同じように小さいんですけど、中学校になっても、成長していきたいなと思います」
60キロ以上先にある日本海を目指し、10日ほどかけて川を下るサケの稚魚。
大海原で大きく成長し、早ければ、6年生が中学校を卒業するころ、ふるさとの玉川に戻って来るということです。