海岸のプラごみで作ったピンバッジ 竹島水族館で販売 「いつかピンバッジを作らなくてもいい世の中に」 愛知・蒲郡市
ピンバッジを作るのは、同館のアルバイト職員・山本直子さん。以前、蒲郡市内の私立学校中等部で教員をしていた山本さんは、授業で環境問題について教えていましたが、海洋ごみの問題は遠い話だと思っている人が多く、地元の海岸にもたくさん流れ着いている現状を知ってもらいたいという思いを抱えていたといいます。
そんな中、プラスチックごみでアートやアクセサリーを制作する人たちが全国各地にいることを知り、山本さん自身もプラスチックごみを使った制作活動を趣味として開始。その後、竹島水族館で働くことになり、副館長と環境問題について話をする中で、ピンバッジの制作・販売が決まったということです。
ピンバッジのラインナップは、ウミガメやコツメカワウソなど全7種類、価格は1個900円です。「ごみゼロの日」に合わせて今年5月30日から販売開始しましたが、売れ行きは好調。水族館という場所柄もあり、小学生の子どもや20代の若者が手に取ることが多いといいます。売り場には蒲郡の海岸で拾ったプラスチックごみや山本さんのメッセージも展示されています。
7月7日からは、ピンバッジの台紙の裏にQRコードを掲載して、SNSにアップしている蒲郡の海岸やピンバッジの写真が簡単に閲覧できるようになります。
山本さんは「世の中に脱プラスチックがもっと浸透して、ピンバッジを作らなくてもいい世の中になってほしい」と話しています。