更年期障害の自覚症状あっても「受診せず」が多いワケ――50代女性で可能性「ある」38.3%……診断は「9.1%」のみ
国が初めて、更年期障害の調査結果を発表しました。自覚症状がある人は50代女性で40%近く、50代男性で15%近くに上りましたが、病院にかからない人が多いことが分かりました。医師は「適切な治療で改善される」として、受診を勧めています。
■「可能性がある」40代女性は3割弱
有働由美子キャスター
「更年期障害について、初めて国が調査結果を公表しました」
「ほてりや発汗、気分の落ち込みなどいろいろな症状がありますが、女性だけではなく、男性にも40~50代にホルモンの減少で起きるとみられています。ただ、症状があっても病院にはかからないという人が多いことが分かりました」
岩本乃蒼アナウンサー
「厚生労働省によると今回の調査では、医療機関で更年期障害だと診断された人の割合は、女性は40代で3.6%、50代で9.1%と1割未満。男性は40代が1.5%、50代が1.7%と1%台でした」
「一方で、診断はされていないものの自分では『可能性がある』と考えている人は、女性の40代で28.3%、50代で38.3%に達しました。男性は40代が8.2%、50代は14.3%と1割前後いました。つまり、自覚症状があっても受診していない人が多いということです」
■医師に聞く...「受診せず」多い理由
有働キャスター
「どういう理由が多いのでしょうか?」
岩本アナウンサー
「更年期障害に詳しい、よしかた産婦人科の善方裕美院長は、症状について『治せない』『病院に行くほどではないんじゃないか』と思う人が多いためだと分析しています。『適切な治療で改善されるので、とにかくまずは医療機関を受診してほしい』と言います」
有働キャスター
「私も更年期(障害)の症状が出た時に、ずっと我慢していましたが、診察・処方してもらって劇的に体調が変わりました。もちろん個人差はありますが、ただの不調だと我慢せずに、一度診てもらうことを本当にお勧めします」
(6月17日『news zero』より)