【なぜ】小学校にヤギが来た!生き物を飼うのは7年ぶり 県内での飼育はメダカ・金魚が主流 福岡
福岡県古賀市の古賀東小学校では9月2日から「ヤギ」を飼い始めました。この小学校では7年前に動物の飼育をやめていましたが、なぜまた、ヤギの飼育に踏み切ったのでしょうか。
■阿部まみアナウンサー
「いま、2頭のヤギがやってきました。子どもたち、大興奮しています。」
福岡県古賀市の古賀東小学校に2日午前に到着したヤギは、1年生の児童の歓迎を受けました。
■児童
「ようこそヤギさん、待っていました。」
さっそく、ふれあいの時間です。
■児童
「めっちゃ食べる。」
「めっちゃ食べる。」
穏やかな性格の2頭は、生後7か月のメス「みつき」と、生後4か月のオスです。オスにはまだ名前がありません。
■児童
「めっちゃかわいかった。」
「よしよし、背中。骨がちゃんとあった。」
2頭は宗像市の業者から期間限定でレンタルされ、この小学校で飼育されます。
「古賀東小・ヤギプロジェクト」と題して、児童に命の大切さを知ってもらおうと、保護者を中心とした校区のコミュニティ有志が企画しました。
■ヤギプロジェクト・倉掛小竹代表
「やっとこの日がきたと思って。子どもたちに見せたくてしょうがなかったのでうれしいです。」
福岡県教育委員会によりますと、県内の小学校で動物を飼育している割合は、2020年から増加しています。ただ、飼育動物の内訳を見てみると、ウサギやニワトリなど飼育小屋で育てる生き物は減っていて、教室の水槽で飼えるメダカや金魚などが年々増加しています。
■古賀東小・板山和枝校長
「かつてはここに飼育小屋がありまして、ずっと昔の記念誌を見ると、ブタとかも飼ってたみたいなんですよ。」
ウサギやニワトリも飼っていましたが、休日も教員が世話をするなど負担が大きかったことや、7年前に鳥インフルエンザが流行したことで学校での飼育をやめていました。
再び、動物の飼育をすることにためらいはなかったのでしょうか。
「働き方改革に逆行するなと思ったが…」
■板山校長
「最初、お話聞いたときに、先生たちがお世話をしなくちゃいかないのかなって、働き方改革に逆行するなと思ったのですが、そういう心配はなかった。」
実は、古賀市からの助成金を活用して、ヤギプロジェクトのメンバーが飼育を担うことになっているのです。土日には業者がヤギを連れ帰るため、学校側の負担はありません。
■倉掛代表
「先生方の負担が増えることは極力避けないといけないということがまず念頭にあって、学校の場所はお借りするが、飼育の責任、管理責任はあくまでも地域のプロジェクトチームが持つ。学校に行くのが楽しくなるような一因にヤギさんがなってくれたらいいなと思います。」
子どもたちに「育てる愛情」と「命の大切さ」を伝える動物たち。教育現場で、動物飼育を続けるための新たな取り組みが始まっています。
まずは1月末まで3回に分けてレンタルをして、2025年2月以降は、ヤギを購入する予定だということです。