【新学期】学校に行けない子どもの受け皿 民間・行政に広がる「いろんな選択肢がある」受験勉強をする生徒も 福岡
福岡市内のほとんどの小中学校などで8月27日、2学期の始業式が行われました。夏休み明けは学校に行きたくない気持ちになる子どもが増える傾向にありますが、そんな子どもたちの受け皿が広がっています。
8月27日、福岡市内では、小中学校と特別支援学校の139校で始業式が行われました。
■小学1年
「城島高原に行きました。大きい船で揺れるのに乗った。」
「テストで100点を取りたいです。」
同じく8月27日、新学期を迎えたのは福岡市西区にあるフリースクール「スタディプレイス」です。フリースクールとは、様々な理由で学校に行くことができない子どもたちが通う民間の学びの場です。
小学1年から高校3年のおよそ10人が通っていて、この日は夏休みの報告をしたあと、新学期の目標を立てていました。
スタディプレイスでは基礎学力だけではなく、海外の人とオンラインで交流したり金融の知識を学んだり社会に出て役立つ学習の場も設けています。
■中学1年
「授業っていうよりは、どちらかというと実習に近い感じです。わからなければ聞くみたいな。自分である程度決めて、自分で学習する。」
こちらの中学3年生の生徒は、高校受験に向けた勉強の真っただ中です。中学校に行けなくなり、去年4月からここに通っています。
■中学3年
「学校はちょっと苦だなと思った時もあって、ここに来ると楽しい。普通の中学校だと全員でまとめて一緒に学習するけれど、ここだと一人一人指導してくださるので。」
文部科学省の調査によりますと、福岡県内の不登校の児童・生徒の数は年々、増加傾向で、2022年度はおよそ1万5000人と過去最多となっています。
■NPO法人エデュケーションエーキューブ・草場勇一 代表理事
「もし学校に通えなくなった時に、 学校に通わせるという選択肢だけではなくて、学校じゃないところで学んだり体験をしたり、そういうなかで成長できる子どもたちもたくさんいると思うので。いろんな選択肢があるんだということを皆さんに知ってもらいたい。」